日本におけるサブカル・イベントといえば、何といってもコミック・マーケット(略称コミケ)でしょうね。http://www.comiket.co.jp/
すでに30年以上の歴史がある同人誌(漫画やコスプレ、アニメ、音楽好きのいわば趣味会報)の祭典です。会場である東京ビッグサイトには3日間で延べ50万人、参加サークル3万5千、その総売上はメジャー出版社をも凌ぐ規模で、そのメジャー誌でデビューせず、同人誌界でのみ富を築く作家も登場させました。もちろん屋内イベントとしては世界最大級です。
ではなぜこれほどの同人作品が隆盛をきわめているのでしょうか。実はここにもメジャー誌では扱えないテーマや自由な発想で展開された「サブカル」がはっきりと見てとることができます。いわゆる「やおい」と呼ばれるヤマ(盛り上がり)無し・オチ(結末)無し・意味(理屈)無しの頭文字をとった作風や、表舞台ではタブーであるボーイズ・ラブ(同性愛)を扱った作品が、メジャー誌顔負けのクオリティと綺麗な印刷で売られているのです。旧来のお行儀のよい漫画に飽き足りない日本のティーンは飛びつきました。いや、その現象は今や海外、特にフランスをはじめとするヨーロッパ、アメリカ、アジアにまで飛び火しています。そうです、ここに日本が海外に輸出できるコンテンツがまたひとつ誕生したのです。現日本の総理大臣が秋葉原で人気なのは、そんな時代の徒花(あだばな)なのかも知れません。